今流行りになっているコンビニジムの中でも、群を抜いて会員・店舗数を増加させているchocoZAP。
トレーニングジムだけでなく脱毛機やエステ・ネイルマシーンを備えるなど、新たなサービス価値を生み出しており、月額会費2980円(税別)で24時間通い放題というエントリーハードルの低さが魅力だ。
実際にchocoZAPを契約し、1年間通ってみた筆者だが、現在は解約しエニタイムフィットネスを利用している。
この記事では、chozoZAP店舗内の紹介と解約に至った理由について解説していきたい。
実際のチョコザップ店舗の様子
筆者が利用したことがあるchocoZAP店舗は計3店舗あり、そのうちの1店舗がメイン、残り2店舗はサブとして通っていた。
尚、本記事で使用している画像は主にメイン利用の店舗のものとなっている。
店舗入口のドアはオートロック式となっており、スマホでアプリ会員証のQRコードをかざせば入れる仕組みになっている。
物理的なセキュリティキーやカードを持たなくて良いため、鍵を忘れて入れないなんてことがない。
トレーニングスペースを写した様子。
フロア全体の面積が狭いため、器具は密集して配置されている店舗がほとんど。
店舗によって置いてある器具の種類や台数が異なるが、7割くらいは一緒だと思う。
器具の種類に関しては、ちょこざっぷの公式ページや店舗情報を参考にしてほしい。
ロッカーは全てオープンロッカーとなっていて、鍵付きの契約ロッカー等は用意されていない。
監視カメラは設置されているものの、ここに貴重品を置いておくのは不安だったため、財布やカード類は持ち込まないようにしていた。
更衣室があるため、ジムに到着してから着替えることができる。
因みにトイレに関しては、筆者が通った3店舗中、1店舗しか用意されていなかった。
エステや脱毛スペースは個室になっていて、予約制になっている。
筆者は使ったことがないが、チラホラ使いにくる女性を見かける。
設置されている脱毛器は光脱毛のタイプだから、永久脱毛したいならレーザー脱毛一択。
家庭用脱毛器やエステの光脱毛は、減毛効果は期待できても、使い続けないと再び毛が生えてくるとの情報が多い。
脱毛が主たる目的なのであれば、医療レーザー脱毛の契約をおすすめしたい。
筆者が通った3店舗全てに物販コーナーが用意されていた。
パックや保湿クリームのようなものまで用意されており、女性をターゲットにしているのが良くわかる。
chocoZAP価格で値段は高め。
ジム出入り口付近の壁には緊急連絡先が記載された紙が貼られている。
これを見る限り夜間は対応しておらず、なにかトラブルが発生しても事故解決するか、最悪警察や消防を呼ぶしかない。
これでは「緊急連絡先」の役割を果たしていないと思うが、月額3278円でサービスと考えると、致し方ないのかもしれない。
チョコザップの混み合い具合
どのスポーツジムも平日17時過ぎから20時ごろが最も混雑しており、その点はチョコザップも同様だ。
チョコザップに通うユーザーの多くがジム初心者やダイエット目的のため、長時間マシントレーニングを続けるユーザーが少なく、マシンの待ち時間少なくスムーズに利用できる。
しかしながらランニングマシンは別だ。
混雑時は1回15 分までと注意書きがされているが、守っている人を見たことがない。
店舗内が狭いので、ランニングマシンの前で待っているわけにもいかないず、空きが出たと思っても、ちょうどマシンの近くにいた人に横取りされるような構図になる場合も少なくない。
混雑時はランニングマシンが利用しにくい印象だ。
トレーニングマシンの故障が多すぎる
設置されているトレーニングマシンは導入したてで新しいもののはずだが、よく故障の張り紙がされており使用不可になっていることが多い。
すぐに直ればいいのだが、一度壊れたら直るまでに数週間はかかっていて、ひどい時は1ヶ月まるまる故障したままになっていたこともある。
故障中の張り紙はないが、マシンのネジが緩んでいるものを見かけたこともあり、使用中にネジが外れでもしたらと思うと心配になる。
トレーニングマシンの扱いに慣れていないユーザーが使用するため、勢いよくウエイトを落としてしまうことが原因として考えられる。
チョコザップは無人店舗のため、注意するスタッフがいない。
本来であれば、それらを加味して頻繁にマシンメンテナンスする必要があるはずだが、それを怠っているために故障が頻発していると言わざるを得ない。
急速に事業拡大し、店舗数を増やした影響なのか、マシンの保守メンテナンスの体制が杜撰であるため、早急に改善されることが望ましい。
店舗内装は新しく綺麗だが、清掃不足が目立つ
チョコザップではフレンドリー会員という制度が存在する。
フレンドリー会員は、施設の清掃や除菌スプレーの補充などを行う見返りとして、チョコザップを利用するための月額費が割引されるというもの。
つまりは従業員ではなく、チョコザップ会員が施設を掃除しているということだ。
無人のコンビニジムを運営する上でよく考えら得た制度とは思うが、ロッカーに置き忘れたペットボトルが何日も放置されていたり、ゴミ箱が溢れかえっていたりと、管理不足が目立つ。
清掃の頻度が足りていないし、清掃の質もフレンドリー会員になっているチョコザップ会員に依存してしまうから、清掃の質を均一化するための改善が必要。
体組成計・ヘルスウォッチは使わなくなった
チョコザップに加入者は全員もれなく体組成計・ヘルスウォッチがもらえる。
AppleWatchをはじめとした優秀なスマートウォッチを所有している人が多いことを考えると、需要があるのが疑問だ。
体組成計に関しては、オムロンやタニタなど校正されたものと比べると、測定した体重の数値が若干ズレていることが気になる。
体重を測る機能だけのシンプルなものでいいから、正確に計測できるものを欲しかったのが筆者としての本音だが、「無料で多機能な体組成計がもらえる」の方が謳い文句としてよく聞こえる。
チョコザップを退会へ
月額3278円と破格の値段設定で、トレーニングマシンにとどまらず、脱毛やエステなど様々なサービスを受けることができるのは魅力的だと思う。
それでも、メインであるはずのトレーニングがマシン故障によりできなかったり、メンテナンス不足で安心して行えないと感じたため、筆者は退会に踏み切った。
ジム初心者をターゲットにしたコンビニジムはビジネスモデルの歴史が浅いため、サービス品質が改善されていく可能性も考えられる。今後に期待だ。
品質・値段・サービスのバランスが重要
言うまでもないが、支払った金額に対し得られるもの(サービス)に納得できるかどうかが重要。
筆者の場合、トレーニングに重きを置いたため、チョコザップで得られるメリットが少なかった。
- トレーニングジムの契約が初めてで、続くか分からないからエントリーのハードルを下げたい
- 本格的なジムのように入りずらい雰囲気がないところがいい
- マシントレーニングの他、エステやネイルなどのサービスに付加価値を見出せる
上記のような考えであれば、低価格でエントリーのハードルが低いチョコザップを始めてみるのもいいと思う。
但し、入会して自分には見合わないと感じたならば、ダラダラと契約したままにするのはおすすめしない。
月額制のジムは、会員全員が真面目にジムに通ったら場合、混み過ぎて使えなくなる。
つまりは幽霊会員が一定数生まれることを加味して設計されたビジネス。
ジムに通わないのに、月額費を払い続けることにだけはならないよう注意してほしい。
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