スマホにも光回線にも言えるんだけど、事業者を乗り換えることによって特典が貰えるから、定期的に乗り換えることでお得に使えてしまう。
しばらく前に、楽天ひかりからビックローブ光に乗り換えているんだけど、乗り換え特典を貰った上、現在は割引を受けていて月額2178円で光回線を利用することができている。
今回の記事では、光回線を乗り換えた結果と思うことについて解説していく。
光回線は乗り換え特典をもらえる場合が多い
YouTubeやネットフリックスなどインターネットサービスの普及により、今や一家に1回線と言えるほど光回線が普及している。
ということは光回線を提供している事業者はシェアの取り合いになる。
光回線は乗り換えが手間だからこそ、一度契約が取れてしまえばしばらくは継続されるため、高額キャッシュバックで釣ってでもシェアを取り合っているような構図になっている。
光回線は乗り換えることで得する
約1年前までは楽天ひかりを利用していて、そこからビックローブ光に乗り換えたわけなんだけど、楽天を継続した場合とビックローブ光に乗り換えた場合の年間費用を比較すると下記の通り。
楽天光 | ビックローブ光 | |
申し込み手数料 | 0 | 3300円 |
工事費(派遣工事無) | 0 | 0 |
月額利用料 | 4180円 | 4378円 |
キャッシュバック(家電値引) | 0 | 40000円 |
解約割引(7か月目から適用) | 0 | 11000円 |
年間費用 | 50160円 | 4836円 |
ビックローブ光に乗り換えたことで、乗り換え特典を受け取り、さらに現在は割引価格で利用していて、実質4836円で光回線を1年維持できたことになる。安すぎる。
キャッシュバックや解約割引の内容に関しては、追って解説していく。
解約金はすぐにペイできる
光回線の契約は基本的に2年若しくは3年プランになっていて、契約満了月(2年プランであれば24ヶ月)の2ヶ月以内に解約しないと違約金が発生する。
2022年6月30日以前は解約金1万超えがザラで、途中解約の損失が大きく、実質2〜3年縛りになっていた。
それを良しとしない政府がメスを入れ、電気通信事業法が改正され、2022年7月1日以降に契約している場合、解約金は月額利用料を上限とすることになった。
それによって工事費の残債がない場合、解約金は4000円前後(マンションタイプ契約の場合)で済むようになった。
乗り換え先によっては違約金を補填してくれるキャンペーンをやっていることもあり、その場合は実質違約金無しで乗り換えることができる。
電話して解約か乗り換えと伝えると割引される可能性あり
光回線の乗り換えに慣れていない頃は手間だったし、今でも面倒なのは確か。
そんな場合でも、簡単に光回線の維持費を安くできる可能性があるのが、解約阻止割引の適用だ。
光回線の事業者に電話して、解約or乗り換えの意思を伝えると、一定期間の割引を条件に、解約阻止を狙ってくる場合が多い。
筆者「乗り換えを検討しているので、事業者変更承諾番号を発行してほしい」
光コールセンター「今でしたらキャンペーンで割引した金額でご提供できます」
筆者「迷うから取り合えずは継続する方向でお願いします」
こんな具合に対応すればいい。
筆者がビッグローブ光に電話したケースでは「翌月から18ヶ月間2200円割引で、割引期間中は月々2178円で利用できる」ことになった。18ヶ月(1年半)を割引有りと無しでは差額が39600円にも及ぶから馬鹿にならない。
知る限り解約阻止割引を行っていた情報がある光回線は下記。
- ビッグローブ光
- ソフトバンク光
- @nifty光
- au光
実際解約するかはおいて、リスク0で割引を受けれるなら電話してみる価値がある。
乗り換えは家電量販店がラク
光回線乗り換え特典を得る方法だが主に次の3つ。
- 公式のwebサイト、店舗で申込み
- 家電量販店経由で申し込み
- web販売代理店経由で申し込み
まず公式での申し込みは、特典がショボい場合が多い。過去契約していた楽天ひかりは1年無料キャンペーンを実施していて公式から申し込んだが、あれはイレギュラー。
次に販売代理店経由だが、現金キャッシュバックで一番儲かるんだけど、キャッシュバックは開通から数カ月後で、受け取る条件や手順がやたら複雑化されていて面倒くさいのが難点だった。
キッシュバックの手続き内容が誤っていた場合などは対応しないスタンスの販売代理店も多い。
前回、楽天ひかり→ビックローブ光への乗り換えは家電量販店経由で申し込んだんだけど、4万円分の家電値引きを実施していて、手続き完了後に即時値引きしてくれる。
家電値引きでもいいなら、家電量販店経由の手続きが一番ラクで確実に得点が貰える。
不要オプションの解約忘れに注意
光回線乗り換えの特典は、申し込みと同時に本来不要なオプション加入が条件となっている場合が多い。特典を貰うためには一時的に加入する必要があるが、解約を忘れると金を吸われ続けるから注意。
最低利用期間を確認しておき、その上でカレンダー上に解約日を入力しておくことで、解約漏れを発生させないようにしている。
乗り換えることで得するは歪な構図
さて、ここまで解説してきた光回線の乗り換え特典は、どう考えてもおかしな構図になっている。
乗り換える者が得で使い続ける者は損
定期的に乗り換えする渡り鳥のような者が特典の恩恵を受けとり、片や長年使い続けている本来であれば優良な者にはメリットがないどころか実質損している。
特典の金の出どころだが、元をたどると真面目に通常料金で払っている人から吸い上げられている。
ユーザー→光回線事業者(SB光、ドコモ光など)→代理店(家電量販店、web代理店)→乗り換えユーザー
真面目に使っている人が実質損をしているが、ほとんどの人がそれに気付けないゴミみたいな構図が出来上がっている。
いずれ規制されたとしても結局乗り換えたほうが得になる
一時期スマホのキャリア乗り換え特典で稼ぐ転売ヤーが跋扈して、その対策として割引額に上限を設ける規制を総務省が行った。だが以前までのキャッシュバックが異常だっただけで、結局今も乗り換えた方が得する。
光回線も乗り換え特典狙いの人が増えることで今後規制される可能性はあるが、たぶん規制後もスマホ同様に乗り換えたほうが得になる気がする。
公平が実現しないなら損しないように立ち回る
もし光回線の乗り換え特典がなくなれば、単純にサービスの質と料金で各社競争し、さらに特典のために割いていた金が必要なくなるため、その分費用を抑えた価格でサービス提供可能になるはず
乗り換えなんて面倒だし、これが実現されることが望ましいが、資本主義社会である以上この先実現することはない。
乗り換え行為自体は悪ではないし、逆に乗り換えないと損するのであれば乗り換えする側でいるし、なんなら多くの人が乗り換えしてもらい、この乗り換え制度自体がなくなってしまえばいいと思う。
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