毎日のドライヤー時間を短くしたい。
できたら髪や頭皮へのダメージも少なくしたい。
迷いに迷った末に、ついに高級ドライヤーに分類される絹女ヘアドライヤーを購入したのが1年前。
絹女ヘアドライヤーを1年間使い続けて実際どうだったのか、ドライヤーの選び方も交えながら解説していきたい。
ドライヤー選びにおいて大事なのは風量と温度
ドライヤー選びにおいてなにより重要視すべきことは「風の強さ」と「風の熱さ」の2点。
髪はタンパク質でできていて、そのタンパク質だが、一定以上の熱にさらされるとタンパク変性が発生する。
簡単に説明すると、卵を目玉焼きにすると、卵白が白くなる現象。
髪は濡れている状態であれば、約60℃くらいからタンパク変性が始める。
髪が痛むほど高音の熱が出ず、スピーディーに乾かすため風量の強いドライヤーであれば、髪に与えるダメージが最小で済み、良いドライヤーと言える。
マイナスイオン機能は重視しなくていい理由
マイナスイオンについて調べたところ、どうやら化学的根拠はないらしい。
「マイナスイオン」というワードについて深堀を進めたら、2000年ごろマスメディアが取り上げてから認知度が広まり、世間的にブームになったらしい。
その結果マイナスイオンを搭載したドライヤーを売り出す企業が出てきて、たくさん売れているのを知った競合他社がそれに追従してマイナスイオンを謳ったドライヤーを販売する。これがマイナスイオンドライヤーが世に定着した理由のようだ。
別にマイナスイオンドライヤーがダメではないけど、マイナスイオンの機能でドライヤーを選ぶ必要性は無さそう。
KINUJOヘアドライヤーはダイソンに次ぐレベルで大風量
絹女ヘアドライヤーの風量は、サイズからは想像もつかない大風量を発生させる。
ダイソンでも採用されている第4世代「BLDCモーター」を搭載していて、風量が強いのも納得。
風量はダイソンの方が上だが、間違いなくトップクラスの風量。
毎日のドライ時間が短縮できたことにより、朝の忙しい時間も楽になった。
風量と温度が3段階で調整できる
絹女KINUJOヘアドライヤーの最大の利点は、風量と温度が調整できることだと思っている。
ボタンが3つあるうち、左から「温度切り替え」「モード切り替え」「風量切り替え」の順に並んでいる。急いでいる時、髪のダメージを抑えたい時など、状況によって風量と温度を変更できるのが良い。
筆者はとにかく早く乾かしたい派だから、風量と温度常に最大で使用している。
絹女KINUJOヘアドライヤーは超コンパクト
このドライヤーは金づちのような形状をしていて、他社のドライヤーと比較して圧倒的なコンパクトさを実現している。
持ち手部分を折り畳むとこんなに小さい。
旅行に持って行っても、さほど荷物が嵩張らなくて済む。
重量も僅か364gしかないから、乾かしていても疲れにくい。
女性の場合なんかは、髪が長くて乾かすのに時間がかかるから、ドライヤーの重さは重視して選ぶのがおすすめ。
3モード切り替えの存在意義が微妙
絹女KINUJOヘアドライヤーには、通常のドライとは別に、3つのモードが用意されている。
- GLOSS 高音で髪のツヤ出し
- SCULP 低温で髪と頭皮のダメージ軽減
- SWING 温風と冷風を交互に切り替え
SWINGの機能に関しては、自動で温風と冷風を交互に切り替えてくれるから、使い道のある機能なのが分かる。
ただ、絹女ヘアドライヤーには風量と温度の調整機能が存在するから、自分で温度と風量を調整すれば、GLOSSとSCULPモードを通常モードでも再現できる。
つまり、高級ドライヤーとして機能性をアピールするために、あたかも特別な専用モードが存在しているようにアピールしている気がする。
フィルターの清掃頻度は多め
背面にはフィルターが設けられていて、キャップを捻って外すとアクセス可能。
最後に掃除してから1ヶ月ほど経った様子。
吸気が強いため埃を吸いやすい。こまめに清掃してあげたほうが風量が維持できるし、ドライヤーのモーターにも優しい。
ネットで出回っている悪い口コミについて
ネットに出回っている悪い口コミの中には、消費者ではなく、競合他社が悪い口コミを流して売れなくし、結果自社製品の販売数を伸ばすやり方をしている場合もある。
良く見る悪い口コミに対し、実際に1年継続して使ってみた筆者の感想が次の通り。
- 壊れやすい→1回5分ほどの使用で、朝晩の2回、これを1年間続けて今のところ問題無し。
- 音がうるさい→モーターの種類によって従来と音の質が異なる。慣れると気にならない。
- 先端のアタッチメントノズルが外れやすい→ノズルをぶつけたりしなければ振っても外れない。
- 電源コードが固い→固くて柔軟性がないのは確か。使う上で問題に感じたことはない。
購入を検討している人の判断材料になると嬉しい。
冷風モードの仕様が使いにくい
絹女ヘアドライヤーは高性能で素晴らしい商品だと思っているけど、一つだけ大きな欠点が存在する。
それは髪を冷ますための冷風機能が、持ち手のボタンを押している間だけ、冷風に切り替わる仕様になっていることなんだ、
押した時だけ冷風が出る機能もついていると便利だけど、基本的な機能であるはずの常時冷風機能がない謎仕様。
1年くらい使っているから、流石にもう慣れてはいるけど、なぜ常時冷風モードを省いたのか理解に苦しむ。
何を求めて高級ドライヤーを買うのか
絹女KINUJOヘアドライヤーは高価格帯ドライヤーの中では、比較的安価な価格で購入可能になっているが、それでも3万3千円は決して安くない。
髪のダメージ軽減や髪質改善を求めているのであれば、まずはシャンプーや美容室のトリートメントにこだわって、余剰資金があるなら高級ドライヤーに手を出すのがおすすめ。
筆者の場合、圧倒的な風量による「時短」が 主目的だったし、乾かす時間が短縮できたことで、結果的に髪のダメージも軽減できたから、絹女KINUJOヘアドライヤーを購入してよかったと思っている。