2023年12月から始まった楽天のばら撒き施策、通称三木谷キャンペーンは、当初2024年5月で終了予定だったが、終了時期未定に変更され現在も継続中。
14000ポイントをまき餌として盛大にばら撒き、なんとしてでも契約数を増やし黒字化したい楽天の強い意志を感じる。
誰もが儲かる話だし、楽天モバイルはメイン回線でもサブ回線でも使い道があるから、そのあたりも踏まえて解説していく。
乗り換えで14000ポイント、新規で7000ポイント貰える
キャンペーン内容は、三木谷社長のインビテーションから楽天モバイルを契約することで、楽天ポイントが還元されるというもの。
他社から楽天に乗り換えで14000ポイント、新規契約の場合でも7000ポイント貰える。
しかも過去に楽天モバイルを利用していた場合や、2回線目以降の契約も対象で、適用条件が緩く誰でもキャンペーンの恩恵を受けることができてしまう。
キャンペーン適用条件は専用リンクから申し込みして6ヶ月間継続利用
このキャンペーンの適用条件は、三木谷社長のインビテーションから申し込むことが条件。
キャンペーンページに移動したら、「お申し込みはこちら」のボタンを押し、楽天のログイン画面が表示されれば、そのまま手続きを進めるだけでOK。
申し込みが完了したら、あとは楽天モバイルを利用するだけでキャンペーン適用される。
ポイントは契約開始日の4ヶ月後から、3回に分けて受け取る形となるため、最低6ヶ月は継続利用する必要がある。
楽天モバイルの最強プラン
楽天モバイルが提供するプランは「Rakuten最強プラン」一択だが、楽天はメイン回線として使用してもいいし、デュアルSIMでサブ回線運用としてしまってもいい。その理由について下記で解説する。
月3278円でデータ無制限が強い
楽天モバイルの最強プランは、使用したデータ量に応じて月々の料金が変動する仕組み。
月々のデータ利用料が3GBまでなら1078円、20GBまでなら2178円、20GBを超えると以降データ無制限が3278円で利用できてしまう。
特に3278円でデータ通信無制限は安すぎで、自宅に光回線がない場合の恩恵がでかい。
光回線を契約しているが、自宅であまりPCなどを使わないのであれば、光回線を解約してしまって楽天のデザリングで運用することで、通信費を大幅に削減することが可能。
楽天リンクアプリから発信で通話無料も熱い
楽天モバイルの魅力はデータ無制限だけじゃない。電話もかけ放題なんだ。
楽天モバイル専用のアプリ「Rakuten Link」で発信することで、ナビダイヤル(0570)を除き、基本的な国内通話が無料かけ放題。
格安sim系でかけ放題に加入する場合、データプランとは別途でかけ放題オプション料金が1000円前後かかるが、楽天モバイルなら、月額1078円払うだけで3GBまでデータ通信可能且つ、通話かけ放題も獲得できてしまう。
データ通信3GB付きの通話専用のサブ回線と考えても優秀。
楽天に乗り換えた場合のデータ使用量に応じた収支
ここからは楽天モバイルに乗り換えた後、14000ポイントを獲得するまでの収支を解説していく。
毎月の使用するデータ量に応じて3パターン作成しているから、どれだけ儲かるか確認してほしい。
前提として、楽天モバイルは事務手数料が発生しない。
契約事務手数料、MNP転出手数料、契約解除料、全て0円だから乗り換えに当たる負担金はタダ。
データ3GB、月々1078円で利用した場合の収支
利用期間 | 月額利用料 | ポイント還元 | 収支 |
契約月 | 1078円 | 0 | -1078円 |
1ヶ月後 | 1078円 | 0 | -2156円 |
2ヶ月後 | 1078円 | 0 | -3234円 |
3ヶ月後 | 1078円 | 0 | -4312円 |
4ヶ月後 | 1078円 | 4000 | -1390円 |
5ヶ月後 | 1078円 | 5000 | +2532円 |
6ヶ月後 | 1078円 | 5000 | +6454円 |
ポイント還元が完了する7ヶ月目時点で6454円の儲け。
そのまま継続した場合、約1年間実質無料で利用できる。
データ20GB、月々2178円で利用した場合の収支
利用期間 | 月額利用料 | ポイント還元 | 収支 |
契約月 | 2178円 | 0 | -2178円 |
1ヶ月後 | 2178円 | 0 | -4356円 |
2ヶ月後 | 2178円 | 0 | -6534円 |
3ヶ月後 | 2178円 | 0 | -8712円 |
4ヶ月後 | 2178円 | 4000 | -6890円 |
5ヶ月後 | 2178円 | 5000 | -4068円 |
6ヶ月後 | 2178円 | 5000 | -1246円 |
毎月のデータ利用料が3GB~20GB以内なら、ポイントバック完了時点では-1246円。
7か月間、毎月20GBプランを使って支払う額は1246円で良い計算。
データ無制限、月々3278円で利用した場合の収支
利用期間 | 月額利用料 | ポイント還元 | 収支 |
契約月 | 3278円 | 0 | -3278円 |
1ヶ月後 | 3278円 | 0 | -6556円 |
2ヶ月後 | 3278円 | 0 | -9834円 |
3ヶ月後 | 3278円 | 0 | -13112円 |
4ヶ月後 | 3278円 | 4000 | -12390円 |
5ヶ月後 | 3278円 | 5000 | -10668円 |
6ヶ月後 | 3278円 | 5000 | -8946円 |
毎月データ無制限で使いまくったとしても、たった8946円の支払いで7か月利用できることになる。
まじで楽天のポイントばら撒きには感謝。
通信品質の課題も改善されつつある
楽天モバイルは新規参入のMNO事業者ということもあり、通信品質に課題があったが、今はそれもだいぶ改善されている。
新規でMNOに参入する障壁はでかい
楽天の電波は、障害物に弱い1.7GHz帯をメインにエリア構築していて、それ故に都市部の建物内や地下などでは、電波が届きにくい場面があった。
障害物に強いとされるプラチナバンド帯の電波は、大手3大キャリアが独占していて、新たに獲得するのは困難とされていたからだ。
自前で基地局や通信設備を建てて、新規MNOとして通信事業を始める上での宿命であり、楽天はこれを乗り越えていく必要があった。
2024年6月プラチナバンドの運用開始、さらに都市部の通信品質向上が見込める
プラチナバンドがないために通信品質に課題を抱えていた楽天だが、諦めず声高に訴え続けた結果、2023年10月に念願のプラチナバンドを獲得した。
大手3大キャリアに比べると1/3程度の帯域しか割り当てられておらず、当面は都市部での活用に留めるらしいが、これでビルの中や地下の場合でも、電波のつながりやすさが向上する。
確実に楽天の通信品質は向上しているし、実際筆者の生活圏では問題なく使用できていた。
三木谷社長のキャンペーンを活用すれば、儲けたうえで楽天を試せるから、まずは生活圏内の通信状況を確認してみて、その後も継続利用するか考えてみるのがおすすめ。
とりあえず試してダメなら1.4万貰って乗り換えがおすすめ
楽天モバイルは、2024年6月時点で700万回線を突破したようで、最近では1ヶ月で15〜20万回戦増のペースで成長している様子。
とはいえ、モバイル事業の初期投資の損失が大きく、現在も巨額の赤字を垂れ流している状況。
投資分の回収は当分先になりそうだ。
キャンペーンは楽天側が餌をまく余裕がなくなる、若しくは目標契約数に達したら終了するだろうから、三木谷キャンペーンが実施されているうちに、まずはお試し感覚で利用してみるのがおすすめ。
繰り返しにはなるけど、契約する場合は必ず三木谷社長のインビテーションから申し込むのを忘れずに。