先日Anker Nano II 65Wを購入したのに、また性懲りもせず新たにAnker 735 Chargerを購入してしまった。
結論から言ってしまうと、Anker 735 Chargerが同等性能の他社充電器より優位性があるのは「形状が長方形でスリム」なところで、デメリットは「他社と比較して価格が高い」ことだと思っている。
価格が高いことを除けば、1つの充電器で複数機器を同時充電可能で、出張や旅行なんか時の荷物を減らすこともできて優秀であることは間違いないから、その辺を踏まえてレビューしていきたい。
65W充電器はノートパソコンが充電可能
Anker 735 Chargerは最大65Wでの充電に対応していて、MacBookやPD対応のWindowsノートパソコンの充電が可能になっている。
65W充電に関する注意点などについはAnker Nano IIのレビュー記事でより詳しく解説している。
ポートの組み合わせにより出力が変動することに注意
Anker 735 ChargerにはUSB-Cポートが2つ、USB-Aが1つで計3ポート存在する。
3つのポートのどこに接続した場合でも65W充電が可能な仕様にはなっておらず、ポートの組み合わせによっては最大出力が減少する。
使用するポートの組み合わせによる出力変化は下記の通り。
3ポート使用時
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2ポート使用時
![](https://sato-maga.com/wp-content/uploads/2023/08/d544e39e-7e96-4bfb-a08b-e3578dc0ddeb.__CR0029281200_PT0_SX1464_V1___-1024x328.jpg)
1ポート使用時
![](https://sato-maga.com/wp-content/uploads/2023/08/e0ca3ff9-fcc5-4d76-95a0-055bf9123395.__CR0029281200_PT0_SX1464_V1___-1024x314.jpg)
1番下のUSB-Aを単体で使う、若しくはUSB-Aと真ん中のUSB-Cを組み合わせた場合、65W充電ができなくなることに注意が必要。
3ポート同時使用時は安定しない
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この製品のセールスポイントは、小型ながら最大65W充電が可能で、その上3ポート同時に利用可能なこと。
ということで、3ポート全てにモバイル機器を接続した状態でも充電可能なのか検証を行った。
俺の検証環境については下記
- 上 USB-C⇨Windowsパソコン
- 中 USB-C⇨iPhone12
- 下 USB-A⇨iPhone12mini
結果としては、いずれかのポートの充電が断続的になることがあり、動作が不安定だった。
充電が停止しても、そのポートのケーブルを抜き差しすることによって充電再開されるが、やはり動作が怪しい。
と言っても3台同時充電しなければならない機会なんて俺には存在しない。2台同時充電は問題ないからノープロブレムだ。
長方形にしたことでスリムな形状
Anker 735 Chargerは3ポート利用可能でありながら、長方形の形状を採用することで、小型化を実現できている。
![](https://sato-maga.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_3064-1024x712.jpg)
Apple純正87W充電器やAnker Nano II 65Wと比較した様子。
3ポート利用可能でありながらコンパクトであるのが分かる。
Anker Nano II 65Wに比べて横幅がスリム
![](https://sato-maga.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_3065-1024x768.jpg)
Anker Nano II 65Wと比べると縦に長く、長方形の形状であることが分かる。
![](https://sato-maga.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_3067-1024x956.jpg)
Anker 735 Chargerの重量は126gだった。
![](https://sato-maga.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_3068-1024x612.jpg)
Anker Nano II 65Wは115gだから、僅かに Anker 735 Chargerの方が重くなっている。
コンセントに差し込んだ様子
我が家の壁コンは2口になっていて、下側に比べて上側のコンセントが緩めになっている。
![](https://sato-maga.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_3047-1024x768.jpg)
緩くなった上側のコンセントにAnker 735 Chargerを差し込んだ場合、充電器の重量を支えきれず、自重でコンセントから抜けてしまう。
下側のコンセントであれば、わずかに隙間はできるものの使用することはできた。
![](https://sato-maga.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_3046-1024x768.jpg)
この手の充電器は直接自宅の壁コンに差し込むことは少なく、ほとんどの場合は延長タップを経由したり、カフェや出張先など出先で使用すると思うから、その点は問題ないと思っている。
エレコムの延長タップに取り付けた様子
![](https://sato-maga.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_3050-1024x621.jpg)
横幅が広いAnker Nano II 65Wが隣でも干渉しない。長方形の形状の恩恵を感じる。
多くの人にとって必要十分の性能
Anker 735 Chargerを実際に使用して感じたメリットをまとめると、
- 65W充電が可能
- 2ポートまでなら問題なく充電可能
- 長方形の形状によりスリム
高性能CPU・GPUを搭載しているヘビー級のノートパソコンを持ち運ぶ必要性がある人以外、これ以上の充電性能(例えばAnker 737など)は必要なく、多くの人にとって満足できる性能と思う。
問題点があるとすれば価格
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今やAnkerは充電器産業トップに君臨していて、Belkin等の競合他社より多少値段が高くても、ブランド力による信頼性で売れてしまう。
他社にはない長方形でスリムな形状に対して価値を見出していて、複数ポートによる同時充電の必要性があるのならAnker 735 Chargerの購入を検討してもいいのかもしれない。
尚、Anker製品の購入を検討しているのであれば、頻繁に開催されるAmazonセール等で安くなっているタイミングを狙って購入するのがおすすめ。
65W充電するなら、PD対応のケーブルも必要となるので注意。
Ankerの絡みにくいシリコンケーブルがおすすめ。
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