ゲーミングマウスであるG502Xを購入し、その操作性に満足していた矢先、問題が発生した。
ロジクールのマウス設定アプリであるG HUBがバグっていて設定通り機能しない。
G502Xのレビューは前回の記事で行っており、マウス自体は間違いなく素晴らしい。
しかしながら、G HUBが使えないようであれば、その性能を活かせず、意味のないボタンがたくさんついてるだけ。
それだけはなんとしても回避すべく解決策を見つけ出したので、その方法を解説していく。
G HUBは不具合が多いことで有名
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ロジクールのマウス自体は、とても素晴らしい製品であることは間違いない。
しかしながら、G HUBについてググると「バグだらけ」「プロが使う製品とは思えない」などの酷評が散見される。
対処方法についてググっても、ゲーミングマウスを使用するユーザーシェアは圧倒的にWindowsのため、macOSでの対処法がほとんど見当たらなかった。
解決に至るまで、とても労力を消費させられた。
G HUBの不具合内容は致命的すぎる
筆者が使用しているMacBook ProのCPUはintel時代のもので、その環境下で確認できた不具合は次の通り。
- G HUBの設定内容をマウス本体に保存するオンボードメモリにした場合、動作しないボタンが出てくる
- オンボードメモリをオフにした場合、マウスホイールを回した時のスクロール量が少なすぎる(macの設定にある「スクロールの速さ」の項目を変更しても変化なし、反映しない)
- G HUBで設定したプロファイル(ボタン設定など)が反映されない
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マウスボタンのカスタマイズができなければ、多ボタンマウスを買った意味がないし、設定した項目が反映されないとか使い物にならなすぎる。
そもそもゲーミングマウスはキーカスタマイズできることが売りの商品なんだから、それに付随するソフトもしっかりしてほしい。
【対処法】G HUBとMosを併用することで打開
G HUB自体の不具合を改善する策は見つからなかったため、G HUBとは別にマウス設定アプリケーションを導入することで、打開する方法に切り替えた。
そこで導入したアプリがMosだ。
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Mosを導入することで実現可能なのが次の通り。
- Magic Mouseやトラックパッドでスクロールしているような、滑らかなスクロールが可能
- マウスホイールのスクロール方向を反転させることが可能(トラックパッドには影響なし)
- マウスホイールを回した時のスクロール量の調整
- 横スクロール機能の追加(指定したキーを押しながらマウスホイールを回すと横スクロールになる)
その他にも設定可能な項目が存在しており、痒い所に手が届くアプリケーションだ。
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G HUBはオンボードメモリモードをオフにすることで、G HUB側でボタンカスタマイズした通りに動かすことができた。
一方Mos側ではマウスホイールのスクロール量を調整したり、横スクロール可能にすることで、かつてないほどの操作性を得ることができた。
Mosの公式ダウンロードページはこちらからアクセスできる。
Mosの設定方法を解説
Mosをインストールできたら、デスクトップ右上にあるアイコンをクリックし「Preferences」を選択することで設定が可能だ。
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設定画面に入るとタブが5つあるが、設定のために必要なのは「General」「Advanced」の2つだけ。
Generalタブ
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・Smooth Scrolling
Macのトラックパッドのように、滑らかなスクロールを有効にするかを選択。
・Scroll Reverse
マウスホイールを回した時のスクロール方向を反転させるか選択。
・Launch on Login
Macの起動時に、Mosを自動起動させるか選択の項目。ONを推奨。
・Hide Status Bar Icon
MacのステータスバーからMosのアイコンを隠す場合はONにする。
Advancedタブ
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・Dash Key
設定したキーを押している間は、マウスホイールを回した時に高速スクロールになる。
・Toggle Key
設定したキーを押している間は、マウスホイールを回した時に横スクロールになる。
・Block Key
設定したキーを押している間は、滑らかなスクロールをオフにすうことができる。
・Step
マウスホイールを回した時のスクロール量を調整。
・Speed
マウスホイールを素早く回した時のスクロール量を増やすことができる。
・Duration
マウスホイールのスクロールを止めた後、画面スクロールが止まるまでの遅延を調整できる。
基本的な設定項目は以上の通りで、英語表示ではあるが簡単にセットアップ可能だ。
筆者はしてないが、Exceptionタブからアプリケーションごとに個別の設定にすることもできる。
Mosは社外マウスを使う全てのMacユーザーにおすすめ
G HUBの不具合で四苦八苦していた筆者だが、それがなかったらMosという神アプリに出会うことはできなかったと思う。
問題の解消だけでなく、操作性向上まで実現することができ、結果G502Xは過去最高のマウスとなった。
Macで社外マウスを使用しているのであれば、是非ともMosの導入をおすすめしたい。
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