家でも会社でもマウスとキーボードを使って作業しているため、腕のだるさや巻き型がひどい。
これまで無縁と思っていた縦型エルゴノミックマウスを使用してみたのでレビューしていきたい。
ロジクールLiftは腕や手首の負担が軽減できる
一般的なマウスを握る時、手首を内側に捻った状態になるため、長時間作業していると腱鞘炎や腕から肩にかけて筋肉が緊張状態になってしまう。
その問題を解消できるのがロジクールLiftで、握手するように握る縦型マウスになっていて、自然な手首の角度で操作することができる。
実際にロジクールLiftを使い続けてみたところ、腕のだるさが軽減し、筋肉の緊張が和らいでいると感じた。
Amazonのレビューを見ても、腱鞘炎や肩の痛みに悩みを抱えている人にとって、負担が軽減されたと評価しているのが多く見受けられる。
大きすぎず小さすぎずでサイズ感は良い
ロジクールは縦型マウスのフラグシップモデルとしてMX Verticalを販売しているが、欧米人の手のサイズを想定して設計されているようで、日本人の場合は実質手が大きい人向けとなっていた。
ロジクールLiftは、先代のMX Verticalから22%小型化されていて、ちょうどよいサイズ感だった。
日本人男性の手のサイズの平均は18.3cmらしく、筆者もほぼ同じくらいの大きさだった。
女性の場合、多少大きい可能性もあるが、多くの男性には問題なく使用できると思う。
高速スクロールとマルチペアリング対応
ロジクールLiftにはSmartwheelが搭載されていて、ホイールを回す勢いに応じて、高速スクロールと精確スクロールが切り替わる仕様になっている。
個人的にSmartwheelは最高のマウスホイールで、ボタンなどによる切り替え不要で高速スクロールできるのが便利。
マルチペアリングも搭載されており、マウス背面にあるボタンを1度押せば接続先デバイスの切り替え、長押しすることでデバイスとのペアリングモードに移行する。
縦型マウス故の欠点
一般的なマウスは平べったい形状をしている理由は、当然操作性を重視しているから。
縦型のLiftは疲れにくい反面、操作性が悪いと感じた。
細かいカーソル操作が難しい
これは個人差が大きい部分とは思うが、しばらく使った後も細かいカーソル操作が難しく、思い通りに動かすことができなかった。
縦型マウスに慣れきっていない可能性もあるが、原因の一つにはクリック時にマウスが若干動いてしまうことが挙げられる。
縦型という構造上、クリックした時に若干マウスが動き、そのためカーソルもブレてしまう。
マウスをしっかりと持つタイプであれば問題ないのかもしれないが、筆者のように軽く添えるように持つタイプは、細かいカーソル操作が難しいと感じるかもしれない。
キーボードとマウスを行き来する時にぶつかる
縦型マウスは構造上高さが出てしまうため、キーボードからマウスに持ち替えようとするとき、マウスに当たってひっくり返してしまうことが何度もあった。
慣れの部分も大きいかもしれないが、キーボードとマウスを行き来することが多い場合、切り替えの度に手の甲の角度を変えないといけないのも煩わしく感じた。
操作性<体の負担が少ないを重視する場合の選択肢
縦型のマウスは構造上、一般的な平べったいマウスに比べると、どうしても細かい操作には向いていないといえる。
何を重視してマウスを選ぶかがポイントで、「操作性<体の負担が少ない」を重視する人にとって、選択肢に出てくるマウスだと思う。
既に手首や肩を痛めている人にとっては、多少操作性を犠牲にしてでも、体を優先にすべきだとは思うが、どうしても馴染めなかった筆者は使用を諦めることにした。
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